こんにちは、現役エンジニアの inno_tech です。
WordPress利用中でGoogleアナリティクス4(通称GA4)への移行方法をお探しでしょうか?
この記事を読んでほしい人
- WordPress上でホームページ・ブログを運営している
- すでにGoogleアナリティクスを使用しており、Googleアナリティクス4に移行したい
Googleアナリティクス自体を使っていない人は対象外だよ。
なぜGoogleアナリティクス4に移行が必要?
そもそもGA4ってなに?
2019年にリリースされた次世代のGoogleアナリティクスです。2022年時点では従来のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)とGA4が併用可能な状態となっています。
GA4に関する詳細はGoogle公式をご覧ください。
Google アナリティクス 4 プロパティ(旧称「アプリ + ウェブ」)は新しいタイプのプロパティで、ユニバーサル アナリティクスと比較すると次のようなメリットがあります。
・プライバシーが重視され、今後起こりうる変化に対応可能
次世代の Google アナリティクスのご紹介(Google社発表)
・機械学習を活用し、カスタマー ジャーニーに関するインサイトをプラットフォームとデバイスをまたいで分析
・Google の広告プラットフォームとのシームレスな統合が強化され、キャンペーンのパフォーマンスの最適化とマーケティングの ROI の向上を実現
詳しくはこちらの発表をご覧ください。
でもついにユニバーサルアナリティクスが使えなくなる日が来てしまいます…
ユニバーサルアナリティクスのサポートは2023年7月1日に終了
Googleの公式アナウンスの通り、2023 年 7 月 1 日以降、ユニバーサル アナリティクス はサポートが終了し、データが処理されなくなることが決定しました。
つまり、GA4への乗り換えが必須となります。
さらにユニバーサルアナリティクスからGA4では過去の集計レポートデータを簡単に移行する方法がありません。
なるべく早くGA4に対応し、並行運用期間を設けることが推奨されています。
できるだけ早く Google アナリティクス 4 に切り替えることを強くおすすめします。これにより、切り替え後に必要となる過去のデータと使用状況データを構築し、ユニバーサル アナリティクスのサポート終了後に向けた準備を整えることができます。
ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します(Google社発表)
ユニバーサル アナリティクスのデータはエクスポートでき、データの保存は可能です。ただし、それをGA4にインポートするのは困難です。
旧GoogleアナリティクスとGA4の並行運用は可能です。サポート終了までにGA4へなるべく多くのデータを蓄積しましょう。
次章から、WordPressをGA4に対応するための方法を説明します。
GA4のプロパティを作成
GA4に対応するため、まずはGoogleアナリティクス上でGA4用のプロパティを作成する必要があります。
Googleアナリティクスにログインします。画面上部にGA4への切り替えの推奨メッセージがあるので、開始をクリックします。
次に、「GA4設定アシスタント」メニューを開き、「Googleアナリティクス4プロパティを作成する」内の「はじめに」をクリックします。
下の画像のような画面が開くので、「プロパティを作成」をクリックします。
以上で、GA4プロパティが接続は完了です。GA4プロパティを確認 をクリックすると、従来のユニバーサルアナリティクスのプロパティに加え、GA4のプロパティが追加されています。
次章では、GA4でデータ収集を始めるための手順を説明します。
GA4 データ収集の設定
GA4でデータ収集を始めるには、対象サイトの<head>
タグ内に専用のコード(測定用ID)の挿入が必要です。まずは、測定用IDの確認を説明します。
測定用ID(トラッキングコード)の確認
作成したGA4のプロパティを開き、管理(歯車アイコン) > データストリームを開きます。
すると下のような画面が開き、測定用ID と 設定すべきHTMLコード が表示されます。
あとはこのコードを<head>
タグ内に挿入します。
WordPressの場合、header.php
ファイルにコピペすればよいです。しかし、この方法ではWordPressテーマを変更すると再修正が必要なためあまりおすすめではありません。
今回はSite Kit by Googleプラグインを使用し、測定用IDを設定する方法を説明します。
作業ミスもないのでプラグインの方がおすすめです!
Site Kit by Googleプラグインを使用した設定方法
以下は、Site Kit by Google バージョン: 1.70.0 の画面を例に説明しています。
WordPressの管理画面を開き、Site Kitの設定を開きます。Site Kitプラグインが未インストールの場合はプラグインの新規追加からインストールしてください。
「アナリティクス」の設定項目があるので、「編集」をクリックしてください。
「Googleアナリティクス4のプロパティ」のリストから作成したGA4のプロパティを選択してください。さらに、「Googleアナリティクス4のコードを配置」をONにすれば、自動的にheadタグ内にコードが挿入されるようになります。
この画像の例ではどちらもONにしてあります!
測定用IDが追加されたかを確認
念のため、正常にアナリティクスコードが追加されたかを確認します。自サイトにChromeでアクセスし、右クリック > ページのソースを表示 をクリックします。
すると生のHTMLコードが表示されるので、Ctrl+F
で検索ツールを開き、「測定用ID(G-xxxxxx)」で検索します。headタグ内でヒットすれば問題ありません。
以上で、GA4で集計されるようになります。続いて、GA4の独自機能であるGoogleシグナルデータの収集を有効化しておきましょう。
Googleシグナルのデータ収集を有効化
Googleシグナルを有効化すると、デバイス間をまたいだユーザーの関連付けができるようになります。詳しくは公式の説明をご確認ください。
別に必要ないという方はスキップしてOKだよ。
GoogleアナリティクスからGA4のプロパティを開き、管理(歯車アイコン) > データ設定 > データ収集を開きます。「Googleシグナルのデータ収集を有効にする」という項目があるので、「利用を開始する」をクリックします。
続いての画面で「続行」をクリックします。
次の画面で「有効にする」が表示されるのでこれをクリックします。
以上でGoogleシグナルのデータ収集が有効化されます。
さらに、管理(歯車アイコン) > データ設定 > データ収集の下の方に「ユーザーデータ収集の確認」があるので、「確認しました」をクリックします。
自分のサイト内にプライバシーポリシーページがある前提だよ!プライバシーポリシーがない場合、Googleアナリティクスの使用自体が違反だからね~。
以上で設定は完了です。
Google広告のリンク設定
ユニバーサルアナリティクスのプロパティでGoogle広告とリンクしていても、GA4のプロパティには情報が引き継がれません。GA4での設定手順を説明します。
Google広告を使っていない人はスキップしてね!
まず、管理(歯車アイコン) > Google広告のリンクを開きます。「リンク」ボタンがあるのでこれをクリックします。
続いて、Google広告アカウントを選択します。
ご自身のGoogle広告アカウントが表示されます。リンクするアカウントを選択し、確認をクリックします。
アカウント名が意図したものであることを確認し、「次へ」をクリックします。
「構成の設定」を設定し、「次へ」をクリックします。(各自必要な設定をしてください。)
最後に、内容に誤りがないか確認し、「送信」をクリックします。
Google広告アカウントが「リンク作成済み」のステータスになれば完了です。
Search Consoleのリンク設定
Google Search Consoleも、GA4のプロパティには情報が引き継がれません。GA4での設定手順を説明します。
Google Search Consoleを使っていない人はスキップしてね!
まず、管理(歯車アイコン) > Search Consoleのリンクを開きます。「リンク」ボタンがあるのでこれをクリックします。
続いて、Google Search Consoleアカウントを選択します。
ご自身のアカウントが表示されます。リンクするアカウントを選択し、確認をクリックします。
アカウント名が意図したものであることを確認し、「次へ」をクリックします。
「ウェブストリームを選択する」から「選択」をクリックします。
GA4のデータストリームが表示されるので、使用するものを選択します。
確認画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。
最後に、内容に誤りがないか確認し、「送信」をクリックします。
Google Search Consoleアカウントが「リンク作成済み」のステータスになれば完了です。
旧Googleアナリティクスのレポートをエクスポート
最後に、旧Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)のレポートをエクスポートし、保存する方法を説明します。
2023 年 7 月 1 日以降は、少なくとも 6 か月間アクセス可能とアナウンスされていますが、それ以降は保証されていません。レポートをエクスポートし、ローカルファイルとして保存しましょう。
ユニバーサルアナリティクスでレポートのエクスポート
ユニバーサルアナリティクスのプロパティを開き、レポート画面を開きます。
「期間」を必要な期間分に設定し、エクスポートをクリックします。
「エクスポート」は様々なフォーマットで保存が可能です。フォーマット選択後、ファイル保存ダイアログが開くのでファイルを保存します。
以上で、過去のレポートも保存できました。
さいごに
今回のまとめです。
- 現在のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)は、2023年7月1日でサポートが終了
- サポート終了後は、Googleアナリティクス4(GA4)に移行する必要がある
- データの互換性の問題から、なるべく早くGA4に移行し、新旧を並行運用するのがおすすめ
Googleアナリティクスを活用してサイト運用を改善したい方はこちらの書籍がおすすめです。初心者~上級者まで使える解説が豊富にありますよ。
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