【図解付き】Visual StudioでOpenCVの始め方(VC++) Part2 [OpenCVとVisual Studioの設定]

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こんにちは、現役エンジニアの inno_tech です。

この記事では、OpenCVのDLL と Visual Studioのプロジェクトの設定方法を説明していきます。
C++のプロジェクトとOpenCVをリンクすることで、画像処理のプログラムを簡単に開発していくことができますよ。

もくじ

プロジェクトの準備

  1. Visual Studioを起動し、「新しいプロジェクトの作成」を選択してください。
  2. C++」から自分が使用したいプログラムを選択してください。
    CUIのアプリケーションであれば 「コンソールアプリ」、
    GUIのアプリケーションであれば「MFC」
    DLLの開発であれば「ダイナミックリンクライブラリ(DLL)」などを選べばよいです。

プロジェクトの設定方法

続いて、プロジェクトの設定をしていきます。

includeディレクトリの追加

プロジェクトのプロパティ > C/C++ > 全般 > 追加のインクルードディレクトリ
[opencvのディレクトリ]/include を設定します。

この設定をすることで、ソースコードからincludeする際のpathを簡略化できます。

.libファイルとのリンク設定

追加のライブラリディレクトリの設定

プロジェクトのプロパティ > リンカー > 全般 > 追加のライブラリディレクトリ
[opencvのディレクトリ]/lib/Debug(またはRelease)/ を設定します。
opencv_worldXXX.lib ファイルがあるディレクトリです。

追加の依存ファイルの設定

プロジェクトのプロパティ > リンカー > 入力 > 追加の依存ファイル
opencv_worldXXX.lib を設定します。

この設定により、プログラムをビルドすると追加のライブラリディレクトリ配下のopencv_worldXXX.lib ファイルとリンクします。

DLLファイルの配置

実行ファイル(.exe)が出力されるディレクトリに、opencvのdllファイルを配置します。
必要なdllは[opencvのディレクトリ]/bin/Debug(またはRelease)/にある
opencv_worldXXX.dll だけです。

または、環境変数PATHに、opencvのdllが置いてあるディレクトリが指定してあれば
exeと同じディレクトリにある必要はありません。

プログラムを配布する際には、.exeファイル と opencvのdllを一緒に渡す必要があるので
ご注意ください

プログラム側の設定

プログラムファイル(.hや.cpp)ではopencvのincludeを行います。

// すべてのopencvモジュールをまとめてincludeする場合
// opencv.hppを開き、オプションモジュールは必要なモジュールを有効化する
#include <opencv2/opencv.hpp> 

// 個別にopencvモジュールをincludeする場合、以下のようにincludeする
#include <opencv2/imgproc/imgproc.hpp>

// 以下省略

これでOpenCVを使用する準備ができました、どんどん開発していきましょう。

さいごに

これからOpenCVを始める方向けのおすすめ書籍を紹介します。

初心者はOpenCVの使い方と画像処理アルゴリズムの理解の両面から学習が必要です。
2冊おすすめ書籍を紹介します。

上級者向けはこちらがおすすめです。

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