こんにちは、現役エンジニアの inno_tech です。
WSL2を使って、Windows上でUbuntuを使用する方法をお探しでしょうか?
WSL2では、Linuxカーネルをコマンドライン上で操作します。もし、Ubuntuのデスクトップ環境を使用したいなら、WSL2よりもVirtual Boxを利用する方法がおすすめです。
本記事は Windows10(バージョン21H2) で動作確認をしています。
WSL2についておさらい
WSLとは、Windows Subsystem for Linux の略で、Windows上でLinuxカーネルを実行できる仕組みのことです。
2017年にWSL1がリリースされたものの、WSL1では完全なLinuxカーネル互換ではありませんでした。その後、2019年にWSL2がリリースされ、完全にLinuxカーネルを使用でき、互換性が保証されました。
このように、WSL1とWSL2の違いはLinuxカーネルの互換性があるか、ないかという大きな違いがあります。
これから始めるならWSL2を使えば十分です。
続いて、WSL2のインストール方法と使い方を説明していきます。
WSL2を始める前の準備
WSL2をサポートするWindowsバージョン
WSL2を利用するには、Windows 10 バージョン 2004 以降 (ビルド 19041 以降) または Windows 11 である必要があります。(Microsoft 公式のドキュメントはこちら。)
この条件を満たしていない場合、Windows Update を実行し、最新のバージョンに更新する必要があるので注意しましょう。
Windowsバージョンの確認方法
Windowsバージョンの確認は、デスクトップ上でWindowsキー + R
を押下して「ファイル名を指定して実行」を起動した後、winver
というコマンドを実行します。
winver
コマンドを実行すると下の画像のようにバージョンを確認できます。
Windows バージョンが条件を満たすことを確認したら、次の手順に進みましょう。
WSL2をインストール
WSL2のインストールは Windows PowerShell から実行します。
Windowsキー を押してスタートメニューを開き、 Windows PowerShell > Windows PowerShell の項目上で右クリックし、「管理者として実行する」をクリックします。
(x86)もありますが、無印(x64)のPowerShellを起動してね。
管理者として実行した場合、ウィンドウの上部が「管理者」の表示になります。この状態で、wsl --install
を実行すると、WSL2のインストールが始まります。
オプション指定なしの場合(デフォルト)は、Ubuntuの仮想マシンがインストールされます。
インストールが完了したら、PCを再起動します。
再起動後、自動的にUbuntuというプロンプトが起動し、Ubuntuのインストールが始まります。
インストールが終了すると、Ubuntu上で使用するユーザー名/パスワードの入力待ち状態になるので設定します。
ここで登録したユーザー名, パスワードは忘れないようにメモしてね。
下の画像のように、Ubuntu上でコマンドが入力できるようになれば、完了です。
早速、lsb_release -a
と入力し、UbuntuのOSバージョンを確認してみましょう。
lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 20.04 LTS
Release: 20.04
Codename: focal
Ubuntu20.04LTSがWindows上で使えるようになったね!
以上で WSL2のインストール は完了です。続いて WSL2 の使い方も理解しておきましょう。
WSL2の使い方
Ubuntuの起動
スタートメニュー内に、Ubuntuのアイコンが追加されています。これをクリックすれば、Ubuntuのシェルにログインできます。
WindowsからUbuntuのファイルにアクセス
エクスプローラー上で\\wsl$\\Ubuntu
とパスを入力すると、Ubuntu内のファイルにアクセスできます。
UbuntuからWindowsのファイルにアクセス
Ubuntuから見た場合、/mnt
配下に各種ドライブ(Cドライブ や Dドライブ)がマウントされます。
WSL2上の仮想マシンの状態を確認
WSL2上にある 仮想マシンの一覧 と 起動状態 を確認するには、PowerShell上でwsl --list --verbose
と入力します。
Runnning であれば起動中だね。
WSL2を停止する
WSL2上の 仮想マシンをシャットダウン するには、PowerShell上でwsl --shutdown
と入力します。
STATE(状態)が Stoppedに変わったね。
仮想化ソフトウェア Virtual Boxを使用している場合、WSL2と併用するには追加の設定が必要です。
まとめ
今回のまとめです。
- WSL2を利用して、Windows上でLinuxカーネルを動かすことができる。
- WSL2のインストールは、PowerShellを管理者として実行し、
wsl --install
と入力する。 - WSL2上の仮想マシンは、ウィンドウを閉じてもシャットダウンされないので注意。
17歳の時に、飛び級でミシガン州立大学へ入学し、今ではお笑い芸人・情報番組のコメンテーター、さらに会社役員とさまざまな活躍を見せるあの人の大人気書籍がこちら。
参考になったでしょうか。
ほかにも役立つ情報が他のページにもあるかもしれません。
ご覧になるかはあなた次第です!
この記事がイイねと思ったら、Twitterフォロー か にほんブログ村のどちらかしてくれたら嬉しいよ!
コメント / ご要望